ロワール地方トゥールの東側に位置するロワール河とシェール河の間の土地には、1938年に認定されたACモンルイが広がっています。ここでは、シュナンブランを主原料とした、辛口から甘口までの多彩な白ワインが生産されています。特に、M.Jacky BLOTの登場を皮切りに、今は亡きStephane Cossaisを含む多くの生産者が、この地域のワインの認知度と評価を高めてきました。フランツ・ソーモンは、2002年からこの地でワイン造りを開始。その後、彼のワインの人気が高まる中、2009年には生産量を増やすためのネゴシアン、Un Saumon dans la Loireを設立し、業界での彼の存在感をさらに強めています。

2005年から国内で大人気！日本大好きビオディナミの巨匠
フランスのアルザス南部、コルマールから南西に約7kmに位置するツェレンベルグ村には、ミネラルたっぷりな味わいを生み出す多様な土壌があります。標高は225～260mで、南向きの夏の畑は暑いため、ブドウにもしっかりと糖度がのります。マルクの畑は、8haの総面積で、93年からビオロジック、96年からビオディナミに取り組んでいます。彼は、化学肥料や農薬を一切使わず、芽かきによる収量制限や夏季剪定も行いません。ブドウの樹が自分の力でうまく育っていくのを助ける以外は何もしません。
地つきの天然酵母で仕込むマルクのワインからは明るく前向きな温かさを感じます。

かつての南仏グルナッシュ台頭の再現なるか！？
ワイナリー・スクセス・ヴィニコラは、カタルーニャのDOコンカ・デ・バルベラに位置。近隣にはモンブランの城やサン・ジョルディの伝説が存在します。獣医を志していたマリオナ・ヴェントレイと、ブドウ生産家の背景を持つアルベール・カネラが20歳で共同で立ち上げたこのワイナリーは、トレパット品種の魅力と可能性を最大限に引き出すことを追求しています。彼らはアルベールの家族からブドウを取得し、化学肥料や殺虫剤を避けた自然な方法で栽培。発酵は自然酵母を用い、SO2添加を控えるなど、伝統的かつ自然な手法で醸造しています。その結果、果実味豊かで、酸やミネラル感が特徴的なワインが生まれ、太陽が溢れる季節には、様々な料理とともにその味わいを堪能できます。

1970年生まれのグレゴリー・ルクレールは、ロワールのTours出身。父は風景画家、母は会計士の家庭で育ち、ワイン業界とは無縁だった。パリでワインジャーナリストとして働き、ボルドーでCavistとしてワインの世界に足を踏み入れたが、お客様の価値観に疑問を感じ、自らワインを造る決意をしました。アンボワーズの著名な醸造学校で学び、その後、Chargeという村で1haの畑を借りてワイン造りを開始。この畑はM.Jean-Francois MANGNEANT氏のもので、彼がワイン造りを辞めたため、畑を含む施設をグレゴリーに譲り渡しました。2007年に銀行融資を受けて会社を設立、6.5haの畑でワイン造りを開始。2013年に2.5haを売却し、最終的に4.3ha強の畑で、様々な品種のワインを生産しています。